エンジニアがフリーランスとして仕事をする上で求められるスキルには多くのものがある。もちろん、IT関係の知識や技術は必須スキルだ。だがいくらそれらの知識・技術が高くても、それだけでは厳しいのが現実である。
特に重要なのがコミュニケーションスキルだ。クライアントとコミュニケーションを取るのは大切なことであり、それによって信用を勝ち取ることができれば今後も仕事を依頼してもらえる可能性が高くなる。逆に技術が高くても、信用を得られなければ次はないと思ったほうが良いだろう。継続的に仕事を受注するためにも、コミュニケーション能力は不可欠なスキルだ。
フリーランスになると一人で仕事をしていくこともあるため、自己管理力も必須になる。企業に努めていたときは会社が指示してくれるが、一人の場合は自分でペース配分を考えなければならない。納期までに納品できないのは論外であるが、だからといって働く時間を増やしすぎるとプライベートの時間がなくなる。バランスよく時間管理する必要があるのだ。
また意外と軽視されがちだが、孤独感への対処も必要である。会社に勤めていると人との関わりをなくすことができない。それ故に人間関係の悩みを抱えてしまうことも少なくないが、その一方で仲間と協力して何かを達成したときのやりがいは大きい。しかしフリーランスになると人と一切会わずとも仕事ができるケースもあり、人間関係の悩みから開放される一方で、孤独感に苛まれることもあるのだ。フリーランスが集まるセミナーに参加したり、プライベートで仲間と会ったりして、孤独感に対処する必要があるだろう。